14日、札幌競馬場で行われたクイーンS(GIII・芝1800m)は、蛯名正義騎乗の5番人気
レクレドール(牝4、栗東・池江泰郎厩舎)が、好位追走から直線早めに抜け出し、10番人気
ヘヴンリーロマンスの追撃をハナ差凌いで優勝した。勝ちタイム1分46秒7(良)。さらに3/4馬身差の3着には後方から追い込んだ
チアフルスマイルが入った。1番人気に支持された
デアリングハートは、直線伸びきれず4着。2番人気
ダンスインザムードは果敢に先行したが、直線失速し8着に敗れた。
勝った
レクレドールは、父サンデーサイレンス、母は
ゴールデンサッシュ(その父ディクタス)という血統。全兄に01年香港ヴァーズ(香G1)やドバイシーマクラシック(首G2)など重賞4勝を挙げたステイゴールド、また伯父には88年マイルCS(GI)を制したサッカーボーイがいる。昨年デビュー3戦目で初勝利を挙げると、続く500万下も勝ち、連勝で臨んだローズS(GII)ではオークス1、2着馬
ダイワエルシエーロ、
スイープトウショウを破り、重賞初制覇を達成。その後、秋華賞(GI)6着、エリザベス女王杯(GI)7着など勝てないレースが続き、前走の
マーメイドS(GIII)でも1番人気ながら5着に敗れていた。通算成績12戦4勝(重賞2勝)。
鞍上の蛯名正義騎手は、JRA重賞は今年3勝目、通算71勝目。管理する池江泰郎調教師は、ディープインパクトで制した日本ダービー(GI)以来のJRA重賞制覇で今年4勝目、通算では50勝目となった。また、蛯名正義騎手は3歳限定戦だった97年プロモーション以来、池江泰郎調教師は00年
トゥザヴィクトリーに続き、ともに同レース2勝目となった。