19日、阪神競馬場で行われた阪神ジャンプS(JGIII・芝3170m)は、白浜雄造騎手騎乗の2番人気アズマビヨンド(牡6、栗東・加用正厩舎)が、道中4番手追走から直線伸び、捲って先に抜け出した4番人気テイエムコンバットをゴール寸前1/2馬身交わして優勝した。勝ちタイムは3分31秒4(良)。さらに7馬身離れた3着には5番人気マイネルユニバースが入った。前走小倉サマーJ(JGIII)で大差勝ちしていた圧倒的1番人気(単勝140円)フミノトキメキは落馬、競走を中止した。
勝ったアズマビヨンドは、父ダンスインザダーク、母フロムビヨンド(その父Kris)という血統。半妹に03年クイーンC(GIII)を制したチューニー(父サンデーサイレンス)がいる。01年10月デビュー。04年3月に21戦2勝の成績で障害入りすると、2戦目で障害初勝利。04年三木ホースランドJS、05年牛若丸ジャンプS(共にOP)に連勝するなど、オープンのレースで堅実な走りを見せていたが、重賞では精彩を欠いていた。3回目の挑戦で重賞初制覇となった。通算成績33戦6勝(うち障害12戦4勝、地方2戦0勝)。
鞍上の白浜雄造騎手は、00年テイエムダイオー、03年ウインマーベラスに次ぎ、同レース3勝目。管理する加用正調教師はこのレース初制覇。JRA重賞は、白浜雄造騎手がナムラリュージュで制した05年阪神スプリングJ(JGII)以来、今年2勝目、通算では10勝目(全てJ重賞)。加用正調教師は、コスモヴァレンチで優勝した04年小倉2歳S(GIII)以来、通算7勝目(J重賞2勝目)となった。