6月13日の阪神未勝利戦Vを皮切りに、現在8週連続勝利を挙げている。好調・鮫島駿が昨年のダービー、菊花賞4着馬
タガノグランパとのタッグで重賞初挑戦に臨む。「チャンスを与えてもらえたので、結果を出したい」と意欲満々だ。
4歳のときに刻まれた記憶がある。父は“
キングシャーク”こと佐賀競馬のトップジョッキー鮫島克也。01年のWSJSで父が優勝するシーンを生で見届けた克駿は、当時を「鮮明に覚えていますよ」と振り返る。「父が乗った芦毛の
マルブツグローバルが、内を突いて逆転優勝を決めたんです。あれを見て、すごく格好いいなと」。兄の良太もJRA騎手。競馬の道を志すのは自然なことだった。
コンビを組む
タガノグランパとは1週前追い切りで初コンタクト。「パワフルな走り。さすがクラシックでも実績を残した馬ですね。ためれば伸びそうな感じだし、いい位置で折り合いをつけたい」と騎乗イメージを膨らませていた。
グランパを管理する松田博師もエールを送る。「アイツは競馬で辛抱が利く。そこがいいところ。あとは、変に気負い過ぎないことやな。普段通りに乗ればええ」。幼いころに見た原風景を胸に、18歳の若武者は小倉伝統の一戦を迎える。