02年ジャパンCに出走したシンボリクリスエス(撮影:下野雄規)
今年の
ジャパンCは3歳で天皇賞(秋)覇者の
マスカレードボールが主役だ。そこで過去に同じ経歴で挑んだ2頭、96年のバブルガムフェローと02年のシンボリクリスエスを振り返りたい。
まずは96年のバブルガムフェローだ。天皇賞(秋)ではマヤノトップガンやサクラローレルといったGI馬を撃破し、3歳では37年のハッピー
マイト以来、59年ぶり2頭目となる天皇賞(秋)制覇を達成。この一戦が評価されて
ジャパンCでは2番人気に推されたものの、シングスピールから3秒0も離された13着に大敗。結果的に生涯唯一となる馬券圏外に沈んだ。
そして2頭目は02年のシンボリクリスエスである。中山開催となった天皇賞(秋)では2着のナリタトップロードなど、並み居るGI馬を凌いでGI初制覇。同じく舞台が中山の
ジャパンCでは1番人気の支持を集めた。しかしながらファルブラヴ、
サラファンとの競り合いで僅かに屈して3着。日本馬では最先着を果たしたものの、GI・2勝目はお預けとなった。
このように過去2頭は
ジャパンCで人気を下回る着順に終わり、GI連勝はならなかった。さぁ、
マスカレードボールはどうなるか。再び古馬の壁を突破し、史上初の偉業となることを願いたい。