サマーマイルシリーズ優勝へ突き進むスマートオリオン
夏のマイル王へ、モデル
チェンジに成功した
スマートオリオンが突っ走る。サマーマイルシリーズ初戦の中京記念をV。ここを勝てばシリーズ優勝は確定するだけに「2つ勝てば決まりでしょう」と鹿戸師の言葉にも熱がこもる。
3歳夏以降は一貫して6F戦に出走。昨年のオーシャンSで重賞初制覇を成し遂げるなど、高い能力を示してきた。転機は2走前だ。賞金不足で函館スプリントSに出走できず、やむなく歩を進めた7F戦のパラダイスSを制した。さらに距離を延ばした前走も「自分から動く強い内容」と指揮官も評価するレースぶりで勝利を収めている。
5歳夏を迎えて発見した新たなステージ。「ここ2戦はしっかり抑える競馬ができている。折り合いさえつけばマイルも大丈夫」と、今は距離に対する不安は皆無。9日には美浦Wで中間初時計となる4F55秒5-13秒1(馬なり)を記録。間隔は詰まっているが、状態面も悪くない。
前走で手綱を取ったM.デムーロは先約があったため騎乗できないが、関東トップの戸崎圭を確保。真夏の越後路で、マイル界の新星誕生を強く印象付けるつもりだ。