8日、京都競馬場で行われた3R・2歳未勝利(芝1200m)は、安藤勝己騎手騎乗の3番人気ビーチフェスタ(牝2、栗東・加用正厩舎)が、スタート直後から果敢に先行し、直線で中団から脚を伸ばした12番人気マキハタシューターの追撃をクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは1分09秒7(良)。圧倒的1番人気(単勝170円)に推されたビッグカポネは、直線伸びきれず3着に敗れた。同馬は父フジキセキ、母が01年かきつばた記念(交流GIII)2着など重賞でも好走を見せたビーチフラッグ(その父Boundary)という血統。デビュー戦、2戦目(共に小倉・芝1200m)は2着、3戦目は1番人気に推されるも5着に敗れており、4戦目での初勝利となった。通算成績4戦1勝。フジキセキ産駒は、JRA2歳世代で9頭目の勝ち上がりとなった。
京都2R・2歳未勝利(ダート1400m)は、武豊騎手騎乗の4番人気ポートエレガント(牡2、栗東・岩元市三厩舎)が道中は2番手を追走し、直線で逃げた3番人気ブルーアイガーとの競り合いを3/4馬身制して優勝した。勝ちタイムは1分26秒6(稍重)。同馬は父デヒア、母が89年4歳牝馬特別(GII)、シンザン記念、90年朝日チャレンジC(ともにGIII)を制したファンドリポポ(その父ホスピタリテイ)という血統。叔父に99年福島記念(GIII)勝ち馬ポートブライアンズ(父ブライアンズタイム)がいる。7月10日のデビュー戦(阪神・芝1600m)11着から5戦目での初勝利となった。通算成績5戦1勝。デヒア産駒はこれがJRA2歳世代初勝利となった。
東京2R・2歳未勝利(芝1800m)は、柴山雄一騎手騎乗の1番人気ブローオブサンダー(牝2、美浦・堀宣行厩舎)が後方追走から直線で外から脚を伸ばすと逃げた4番人気コスモベリュームトに7馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1分49秒2(稍重)。同馬は父クロフネ、母ピールオブサンダー(その父Theatrical)という血統。伯父には、現役時代に95年ケンタッキーダービー(米G1)など米G1・4勝を挙げた種牡馬サンダーガルチ(父Gulch)や97年プロキオンS(GIII)など重賞4勝を挙げたバトルライン(父オジジアン)がいる。デビュー戦(札幌・芝1800m)は5着に敗れており、2戦目での初勝利となった。通算成績2戦1勝。新種牡馬クロフネ産駒は、JRA2歳世代で5頭目の勝ち上がりとなった。
東京1R・2歳未勝利(芝1600m)は、柴田善臣騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝130円)マイネルメロス(牡2、美浦・堀井雅広厩舎)が中団追走から直線で先に抜け出した4番人気サファリバンブーを1.1/4馬身捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分36秒6(稍重)。同馬は父アグネスタキオン、母スウィートインディ(その父A.P.Indy)という血統で、03年セレクトセールにおいて、2600万円で取り引きされている。デビュー戦(中山・芝1800m)は、勝ったコマンダーシップ(牡2、美浦・伊藤正徳厩舎)から0.2秒差の3着に敗れており、2戦目での初勝利となった。通算成績2戦1勝。新種牡馬アグネスタキオン産駒は、JRA現2歳世代で14頭目の勝ち上がりとなった。