鋭い決め脚で抜け出したアメリカンヘブン=中山競馬場
 
「2歳新馬」(中山5R・芝2000m)
 父はアメリカの芝GIを7勝した名馬。米国産馬の
アメリカンヘブン(牡、父
ジオポンティ、美浦・戸田)が1番人気に応えて大物感あふれる勝ちっぷりを見せた。道中は好位の外で流れに乗った競馬。4角手前から岩田の左ステッキで徐々に
スピードを上げ、直線半ばの右ムチで
トップギアに。一気の加速で先頭に踊り出ると、最後は鞍上が馬の首筋をたたいて褒め称えながら余裕でゴールした。勝ちタイムは2分5秒5。1馬身3/4差の2着は中団から脚を伸ばした
ケイアイダイチャン。さらに1馬身1/4差の3着には3番人気の
シュペルミエールが続き、人気順通りの決着となった。
 岩田は「乗りやすさが武器。どんな競馬でもできる。それは追い切りで騎乗して確かめていたからね」と笑顔で話す。次戦は未定ながら、戸田師は「まだやんちゃなところがあるが、スローペースでもよく頑張ってくれた」と満足そうだった。