レパードS2着からBSN賞1着。この夏、芝からダートへのコンバートという指揮官のタクトに見事に応えた
ダノンリバティが、栗東坂路で脚力を誇示した。パートナーを務めた
ランウェイワルツ(4歳オープン)を軽く突き放して3馬身の先着。4F51秒7-37秒9-12秒8を計時した。
「走りましたね。文句なしの状態だと思います」。見届けた音無師をうなずかせる走り。現状の充実ぶりを伝える登坂だった。芝でも重賞2着の実績があるが、砂上でのパフォーマンスはひと味違う。
「今回は距離が長くなりますからね。2000mで持っている
スピードが悪い方に出なければいいのですが…。砂をかぶってひるむ、というところを逆手にとって距離を持たせることができれば、と思っています」。こう課題を口にしたトレーナーだったが「取り越し苦労に終わるかもしれないですしね」と結んだ。視線の先にはチャンピオンズC(12月6日・中京、ダート1800m)がある。暮れの大一番への道筋をここでしっかりと示す覚悟だ。
初タイトル獲得へ、
アウォーディーは栗東CWで
ラニ(2歳未勝利)と併せ馬を行い1秒6のぶっちぎり。直線では内から僚馬を置き去りにした。6F84秒3-39秒8-12秒7。初ダートの前走を快勝。松永幹師は「母(05年秋の天皇賞馬
ヘヴンリーロマンス)も未勝利勝ちはダート。出世後もダートを使っていたらかなり走ったと思う」と述懐する。「ただ、前走はうまくいき過ぎた感じ。もまれると分からない部分もあるね」と、やや慎重だった。