行きたがる面を見せていて、夏よりも元気になっているカフェブリリアント(撮影:佐々木祥恵)
東京競馬場で行われる府中牝馬S(GII・芝1800m)に美浦から出走する各馬の追い切りが、10月14日(水)、15日(木)に行われた。追い切り後の関係者のコメント。
■10月14日(水)追い切り組
スイートサルサ(牝5・美浦・菊川正達)について、菊川調教師。
「前走の新潟記念(GIII・8着)は走れる状態でしたが、前残りの展開でこの馬には向きませんでした。1度使って良くなっていますし、このレースをこの秋1番の目標に据えて調整してきました。年齢を重ねるごとに精神的に成長して、我慢がきくようになりました。今週の追い切りは、単走でサラッと馬なりでやって、万全の態勢です。重賞勝ちは福島でしたが、東京1800mはベストの条件だと思っています。このレースには3年連続の出走なので、3度目の正直で良い結果を出してほしいですね」
パワースポット(牝7・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「日曜日に併せ馬で時計を出して、今週はサラッと整える程度の調整でした。今年は夏を使わずここを目標にしてきました。体付きも良いですし、元気一杯です。レースの形(追い込み)が決まっている馬なので、とにかく展開が嵌るかどうかでしょう」
ゴールデンナンバー(牝6・美浦・萩原清)について、萩原調教師。
「今週の追い切りの時計は予定通りでした。転厩初戦で以前との比較がつきませんが、馬体はまずまずの状態だと思います。1800mの距離がどうかですが、良い形で出走できそうなので、先につながるレースをしてほしいですね」
ミナレット(牝5・美浦・大和田成)について、大和田調教師。
「若干急仕上げですね。ゲートが課題なので、スムーズにスタートを切って競馬をしてほしいです。ハナにはこだわりませんが先行して力を発揮するタイプですし、東京の1800mは少し長いかもしれないので、好位で折り合い良くレースを進めたいですね」
■10月15日(木)追い切り組
カフェブリリアント(牝5・美浦・堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「今週は変則日程なので、土曜日の競馬ですが木曜日の追い切りになりました。先週しっかりやっていますし土曜の競馬なので、3ハロンからサラッとやりました。行きたがる面も見せていますし、夏よりも元気になっているのではないかと思います。口向きの難しさが今もありますし、競馬でも少し行きたがるところがあります。今回は距離が延びますが、きちっと折り合ってレースができればチャンスがあるでしょう」
ケイアイエレガント(牝6・美浦・尾形充弘)について、尾形調教師。
「春は良く頑張ってくれました。その中でもヴィクトリアM(GI・2着)は、勝ったと思ったくらいです。その時に1着のストレイトガールが、路線は違いますけどスプリンターズSで優勝しましたし、こちらも恥ずかしい競馬はできないなと思っています。放牧から戻ってきた時は、体が立派だったので苦労もしましたが、順調に乗り込むことができました。
6歳であと使うレースも限られていますし、ここはしっかりと仕上げてきました。今回は変則開催だったので、日曜日にしっかりした稽古をしましたが、スタッフもかなり良い動きだったと言っていました。調子が良いですね。この先はマイルCS(GI)という選択肢もありましたが、ここのところズブさが出てきた反面、終いがしっかりしてきましたし、牝馬同士ということも考えてエリザベス女王杯(GI)を予定しています」
(取材・写真:佐々木祥恵)