29日、京都競馬場で行われたスワンS(3歳上、GII・芝1400m)は、本田優騎手騎乗の11番人気コスモサンビーム(牡4、栗東・佐々木晶三厩舎)が、道中は中団追走から直線脚を伸ばし、中団から馬群の中を割った福永祐一騎手騎乗の1番人気サイドワインダーを1/2馬身交わして優勝した。勝ちタイムは1分21秒5(重)。さらにクビ差の3着には、大外を通って追い込んだ13番人気ウインクリューガーが入った。
勝ったコスモサンビームは父ザグレブ、母ロビースレインボウ(その父Rainbow Quest)という血統。03年6月にデビューし、3戦目で初勝利。小倉2歳S(GIII)でメイショウボーラーの2着に入ると、ききょうS(OP)、京王杯2歳S(GII)を連勝し、朝日杯FS(GI)ではメイショウボーラーを豪快に交わし優勝。その年の最優秀2歳牡馬に選出された。04年はスプリングS(GII)5着から始動し、皐月賞・4着、NHKマイルC・2着(ともにGI)と上位に入るが、日本ダービー(12着)後に左第一指節種子骨々折を発症、全治1年と診断された。14ヶ月ぶりの復帰戦となった05年関屋記念(GIII)ではいきなり5着に好走。続く京成杯AH(GIII)は2番人気に推されながらも10着、前走の富士S(GIII)も9着と敗れており、連闘でここに臨んでいた。今回の勝利が03年朝日杯FS以来、約1年10ヶ月ぶりの勝利となった。通算成績15戦5勝(重賞3勝)。
鞍上の本田優騎手は昨年のタマモホットプレイ(牡4、栗東・南井克巳厩舎)に続きこのレース連覇を達成。管理する佐々木晶三調教師は同レース初制覇となった。JRA重賞は、本田優騎手がアドマイヤムーンで制した札幌2歳S(GII)に続き、今年3勝目、通算では25勝目。佐々木晶三調教師は、マイネソーサリスで制した愛知杯(GIII)に続き、今年6勝目、通算23勝目となった。