ラブイズブーシェなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2015年11月05日 11:40

11月5日にアルゼンチン共和国杯の最終追い切りを行ったラブイズブーシェ(撮影:井内利彰)

 今週は2日にそれなりの雨が降っており、3日に坂路の逍遥馬道でウッドチップの状態を確認すると、かなりの水分を含んでいた。ただ、日中は日が差し、気温も上昇しているので、4日と5日の追い切りでは適度なクッション性があって、良い意味での影響があったと思われる。

 ただし、朝一番はかなり冷え込んでおり、それに伴って、特に牝馬は冬毛が目立ってきた。冬毛は見映えもよくないため、パドックなどでは評価を落としがちだが、ある程度は仕方ないものだと判断した方がよいだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計は50.2秒のサングラス(栗東・谷潔厩舎)。4F50秒台は他に3頭おり、4F51秒台もそれなりの頭数。冒頭に記したように、ウッドチップは適度な水分を含んでいるが、表面はある程度乾いているので、クッションの利いた走りやすい馬場なのだろう。

 走りやすい馬場状態は5日も継続。朝一には4F48秒台が出るなど、前日以上に時計が出ている印象もあるが、常に4F50秒を切るネロ(栗東・森秀行厩舎)がマークした数字なので、これは納得。

 2回目のハローが入る直前、つまり馬場が荒れている時間帯に追い切って好時計をマークしたのが、デイリー杯2歳S(11月14日・京都芝1600m)の出走を予定しているシュウジ(栗東・橋口弘次郎厩舎)。キタサンエピソードを追走する併せ馬だったが、最後はふらつく相手をあっさりと交わして先着。4F51.7〜3F37.0〜2F24.0〜1F12.3秒という素晴らしい数字を叩き出している。

 先週の馬場差が「±0.0秒」。今週は先週以上に走りやすい、時計の出る馬場という印象があるので、4日、5日とも『-0.2秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 5日。アルゼンチン共和国杯の最終追い切りを行ったラブイズブーシェ。スリータイタンを追走する内容だったが、6F標識、5F標識をかなり遅いラップで通過し、半マイル標識を過ぎたあたりで一気に加速。前方には他厩舎の3頭併せが走っていたが、それらを一瞬で追い抜いて直線へ。追われてからしっかり伸びて、最後は先着。時計は6F84.0〜5F67.3〜4F51.5〜3F38.0〜1F12.5秒だった。

 同じく5日にエリザベス女王杯(11月15日・京都芝2200m)の1週前追い切りを行ったのが、フェリーチェレガロ(栗東・友道康夫厩舎)。調子が悪いと追い切りの動きも見せないタイプだが、今は絶好調なのだろう。単走ながら、6F84.5〜5F68.7〜4F53.3〜3F38.2〜1F11.7秒と終いは抜群の伸びを見せていた。

 先週の馬場差が「-0.1秒」。先週に続いて、抜けて速い時計をマークした馬はいないが、全体的に速い時計が出ている。よって、馬場差は4日、5日とも『-0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切り頭数こそ少ないが、レッドオーヴァル(栗東・安田隆行厩舎)が利用。単走、前半ゆっくりだったこともあり、時計は6F88.1秒、1F11.8秒と遅めだったが、軽快な走りを見せた。馬場差は4日、5日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週と同じくらい。それなりに頭数が多いのは、走りやすい状態だからだろう。馬場差は4日、5日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・写真:井内利彰)

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