3日、名古屋競馬場で行われたフサイチネットJBCクラシック(3歳上、交流GI・ダート1900m、1着賞金10,000万円)は、武豊騎手騎乗の3番人気タイムパラドックス(牡7、栗東・松田博資厩舎)が道中は中団の内を追走し、3角から外を通って捲りぎみに進出すると、好位の内から直線差を詰めた5番人気ユートピアの追撃を1馬身振り切って優勝した。勝ちタイムは2分00秒9(良)。さらに3/4馬身差の3着には、抜け出しを図って早めに先頭に立った10番人気レイナワルツが入った。断然の1番人気(単勝170円)に支持されたサカラートは、前々の位置を進んだが直線伸びを欠き、3着から1.1/2馬身差の4着に敗れた。
勝ったタイムパラドックスは、父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(その父Alzao)という血統で、従兄には96年天皇賞・春、有馬記念(共にGI)を制したサクラローレル(父Rainbow Quest)がいる。01年3月にデビュー。ダート戦線で徐々に頭角を現し、04年1月の平安S(GIII)で重賞初制覇を達成。4月のアンタレスS(GIII)を制し、ブリーダーズGC(交流GII)、白山大賞典(交流GIII)にも優勝。JBCクラシックでは同厩舎アドマイヤドンの3着に敗れたが、迎えたジャパンCダート(GI)では、アドマイヤドンをねじ伏せて初GI制覇を成し遂げた。今年に入ってからも堅実な走りを見せ、川崎記念、帝王賞(共に交流GI)を制し、前走のマイルCS南部杯(交流GI)では3着に敗れていた。今回の勝利で重賞8勝目、GIは4勝目(交流含む)となった。通算成績41戦15勝(うち地方12戦5勝)。
鞍上の武豊騎手は、同レース初制覇。管理する松田博資調教師は、アドマイヤドンで02年から昨年まで3連覇を達成しており、今回の勝利でJBCクラシック4連覇となった。また、JBCクラシックもスプリントに続き、創設以来5年連続でJRA勢の優勝となった。