1週前追い切りを行ったノースブリッジ(左)はマイネルケレリウスと併せ馬(カメラ・荒牧 徹)
◆第15回みやこS・G3(11月9日、京都競馬場・ダート1800メートル)1週前追い切り=10月29日、美浦トレセン
昨年の天皇賞・秋(11着)の後から左前肢の脚部不安(深屈腱の支持じん帯の損傷)で長期休養していた
ノースブリッジ(牡7歳、美浦・奥村武厩舎)が、約1年ぶりとなる復帰戦に向けて復活の兆しをアピールした。Wコースで外
マイネルケレリウス(5歳オープン)を追走する形から、5ハロン67秒5―11秒2で強めに追って約2馬身先着した。
先週に続いて手綱を執った岩田康は「いいと思うけどね。(昨年の)天皇賞・秋の前よりも良さげな感じはする。さすがに1年のブランクはあるけど、フレッシュ」と、感触の良さに声を弾ませた。昨年の札幌記念など重賞3勝を挙げている実績馬で、昨春のクイーンエリザベス2世Cで3着に好走するなど本来の能力を出せれば侮れない。
脚元のことを考慮して、今回はデビュー以来初のダート戦に挑む。鞍上は「ダートはやってみないと分からないけど、どこまでやれるのかだよね」と期待を抱いている口ぶりだった。奥村武調教師は「脚元への負担をまず考えたことと、ダートの適性がないとは思っていなくて、いつかはどこかで試したいというのもあったので、ちょうどいい機会」と説明。復活へ着実に歩みを進めている。