スケールの大きな勝ちっぷりを見せるロスカボスが無傷3連勝を目指す
クラシックへの登竜門。関西の筆頭格は、新馬→野路菊Sを連勝した
ロスカボスだ。2戦ともに発馬で大きく出遅れながらも、2歳離れした豪脚で楽々とリカバー。直線の長い東京なら、さらに質の高いパフォーマンスが見られそうだ。
前走後は短期放牧を挟み、ここを目標に順調な乗り込みを消化。11日には栗東坂路で4F53秒3-12秒3の好時計を記録し、仕上がりの良さをアピールした。「見た目はスッキリ映りますが、乗り手に聞くと“幅が出た”と。成長しているようですね」と高野師。無駄肉が取れて、輪郭がくっきりとしてきた。
能力は一級品。課題は“スタート”と“初の長距離輸送”の2点だが、指揮官は「駐立練習は(精神的に)これ以上やれないぐらいにやりました。練習では全く問題ない。あとは実戦に行ってどうなるかですね。長距離輸送は“慣れ”だと思います。先々のためにも克服してほしい」と口元を引き締める。
厩舎期待の3歳馬
シャイニングレイと
ポルトドートウィユは、ともに脚部不安でクラシック戦線の途中で離脱。無事に使える難しさを指揮官は痛感した。「今のクラシックは生き残りをかけた“サバ
イバル”。獲れるときに賞金を獲っておきたい」。結果はもちろん、内容を問われる一戦。課題を克服し、王道を突き進む。