ショウナンパンドラ高野師「怖いくらい、いい状態です」/ジャパンC

2015年11月20日 18:10

高野調教師曰く「怖いくらい、いい状態」でジャパンCに臨むショウナンパンドラ(写真は2015年オールカマー優勝時、撮影:下野雄規)

 第35回ジャパンカップまであと10日を切った。このレースに出走予定のショウナンパンドラについて管理する高野師を直撃した。高野師はかねてからショウナンパンドラを高く評価してきたが、そのボルテージは上がるばかりだ。

「いいですね。怖いくらい、いい状態です」

 3歳春は度重なる輸送や道悪などの泣かされ、納得いく状態まで仕上げることができなかった。

「デビュー前から相当高いポテンシャルを感じていましたが、それを思うように引き出せずにいました。もどかしかったです。秋華賞には間に合いましたが、春のクラシックに出したかったです」

 その後、古馬になってから2走前のオールカマーで久しぶりの勝利を得た。

「古馬になってからは食べた分、しっかり動けるようになってきました。その分、力を出せるようになってきました」

 ここまでの間について、筆者は「この秋で変わってきたところは?」と聞いた。ところが、高野師はもどかしそうに答えた。

「実は、この馬について“どこが変わったか”と聞かれること自体が歯痒いです。牡馬相手でも十分パフォーマンスができる馬だと思っていましたからね」

 スローな展開だった天皇賞(秋)。後方からレースを進めたこの馬にとって、負担はあまりかからなかったようだ。

「実質、競馬したのはラストだけでした。レース後、出張馬房に様子を見に行ったらケロッとしていました。本当に競馬してきたのかな?というほど遊ぶ仕草をしていましたね。その前のオールカマーのレース後の方が明らかに疲れていたので、対照的でした」

 ジャパンカップに向けては、その分状態が戻るのには時間がかからなかった。

「今はとにかく状態が上がっているようにしか感じないですね。ジョッキーの感触も同じです」

 消化不良だった天皇賞と違い、ジャパンカップではレースで完全燃焼してほしいものだ。

「全頭ヘロヘロになるようなレースになってほしいですね。そして、結果を残したいです。牡馬相手でも十分戦える馬ですよ」
(取材・写真:花岡貴子)

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