香港で全天候(オールウエザー)7戦全勝。これが初遠征という
ガンピットだが、異国の地への適応度は高そうだ。中京の馬場開場はまだ暗い午前6時半。霧雨の舞う中、本国とは異なる左回りで伸び伸び走った。
ダートコースをダクで1周した後、キャンターで半周。向正面から加速して直線にステッキを3発。4F52秒4-39秒8、上がり11秒8はいくぶん湿り気味の良馬場としても十分な切れ味だ。「本国とほぼ同じ調教内容。体調も、メンタルも非常にいいね。彼は日本が気に入っているみたい。日本のダートはシャティンの全天候と比べて深いけれど、こちらの方が合っている」とスェン助手。コンディションは十分満足いくものだ。
「今後はぜひ世界で活躍したい。ここでのラ
イバルも今春、ドバイで5着に粘っていた
ホッコータルマエを意識している。ドバイに行くかどうかの
ジャッジメントのために、ここを使うんだ」とスェン助手。直後には東京大賞典に参戦していく可能性もあり、来春にはドバイ遠征をにらむ。自信の程も、本気度も、一級品の刺客だ。