寺島良さん「馬術の基本的な技術を競馬に生かしたい」/新規調教師の栗東共同会見

2015年12月10日 16:22

調教師試験に合格した(右から)杉山晴紀さんと寺島良さん(撮影:花岡貴子)

 10日、栗東トレーニングセンターで平成28年度JRA新規調教師を迎えた記者会見が行われた。栗東所属は杉山晴紀さんと寺島良さんの2名。偶然にも杉山さんは武宏平厩舎時代にスリーロールスを、寺島さんは大久保龍志厩舎時代にアサクサキングスを担当しており、それぞれ2009年、2007年に菊花賞を制している。

 ちなみに今回合格した3名はいずれも昭和56年生まれ。12月に誕生日を迎える杉山さんはまだ33歳だが、残る2名は34歳。例年の合格者に比べて若いトレーナーが誕生した印象だ。

■杉山晴紀さん(高橋康之厩舎調教助手)
「ダンスインザダークの1997年の菊花賞に魅せられてこの世界に入りました。そして、その馬の仔であるスリーロールスと出会い、菊花賞を勝てたことが調教師を目指す大きなきっかけとなりました。武宏平厩舎で番頭として多くのことを経験させていただきましたし、メルシーエイタイムなど多くの障害馬を育てる一方で、障害をトレーニングに生かす馬づくりも学びました。高橋先生、武宏平先生のような和を重んじる厩舎づくりを目指していきたいです。そして、調教師として菊花賞馬を手がけたいですね」

■寺島良さん(松田国英厩舎調教助手)
「合格を知った瞬間には泣いてしまうくらい感激しました。調教方針としては、馬術の基本的な技術を競馬に生かしていきたいです。わたし自身が北大馬術部の出身ですし、馬術を重んじる大久保龍志先生からそのあたりを多く学んできましたから。将来の目標は、二人の師匠のように大きなレースを数多く勝つことです。そして、一般の皆さんに調教師といえば誰?と聞いたときに私の名前が出るようになりたいです。私自身が元々競馬ファンでしたし、より多くの人々に競馬の魅力を伝えていきたいです」
(取材・写真:花岡貴子)

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