「中間も順調に調整できています」と戸田師が語るメートルダール(撮影:佐々木祥恵)
1月17日(日)に中山競馬場で行われる京成杯(GIII・芝2000m)に出走を予定している注目馬の1週前の状況を、管理する各調教師に話を聞いた。
■未勝利、葉牡丹賞(500万下)と2連勝中の
メートルダール(牡3・美浦・戸田博文)について、戸田調教師。
「首が高くて直線でも沈み切っていないフォームの走りでも、前走は勝ってくれましたからね。フォームはすぐには変わらないでしょうけど、実践を経験しながら磨かれていけばと思います。子供っぽさもありますが、レースを使いながらしっかりと走れるようになってきました。中間も順調に調整できていますし、馬も成長してきました。今日は戸崎騎手が乗って6ハロンから強めに追い切りました。ジョッキーは相変わらず首が高いと言っていましたが、時計も出ていましたし、しっかりと走れていたと思います。来週は無理せずサーッとやれば十分でしょう。京成杯は試金石になりますが、良い素質を持っていますし、賞金加算をしたいですね」
■東スポ杯2歳S(GIII)で3着となった
マイネルラフレシア(牡3・美浦・高橋裕)について、高橋調教師。
「前走は前に行ったことで、最後の詰めが甘くなりましたね。それがわかりましたし、良い勉強になったと思います。前走後は一旦放牧に出しましたが、戻って来てからも順調に調整をしています。明日金曜日あたりにしっかりとやって、来週は調整程度の追い切りをするつもりです。体も増えてきましたが、クラシックを戦うためには450キロくらいはほしいですね。オンとオフもしっかりしていますし、どんな競馬でもできるのがセールスポイントです。中山の2000mも問題ないでしょう」
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プランスシャルマン(牡3・美浦・斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走のホープフルS(GII・6着)は、経験の抱負さが裏目に出た感じです。周りは折り合いがついているのに、この馬はハミを噛んでいましたからね。
テンション次第ですが、それを抑えて維持するような調整をしています。瞬発力勝負になると分が悪いタイプなので、余計に道中噛んでしまうときついですね。ポテンシャルが高い馬ですし、うまく折り合ってレースができればと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)