「東京ダービー・S1」(8日、大井)
3番人気の
バルダッサーレが7馬身差の圧勝-。南関東の3歳頂上決戦は牝馬4頭を含む15頭で争われ、JRAから転入初戦の
バルダッサーレが3角手前から一気のまくりを決め、2分6秒9のタイムで快勝。2着に14番人気の
プレイザゲームが入り波乱の決着。2冠奪取を目指した1番人気の羽田盃馬
タービランスは3着に敗れた。なお、上位馬2頭がジャパンダートダービー(7月13日・大井)への優先出走権を獲得した。
レースは最内枠から好スタートを切った
ディーズプリモがハナを切る展開。大外枠からダッシュよく飛び出した
ウワサノモンジロウが2番手。羽田盃に続く2冠制覇を目指す
タービランス、35回目の挑戦で悲願のダービー制覇を目指す的場文が手綱を取る
アンサンブルライフも、積極策で前々のポジションで続いた。
3コーナー手前で、中団のやや後ろの位置からJRAからの転入初戦となる
バルダッサーレが一気にスパートをかけて進出。直線に入るところで先頭に立った
タービランスを楽々とかわすと、あとは独走となって後続を引き離すばかり。最後は7馬身差の圧勝劇でフィニッシュ。コンビを組んだ吉原寛は、14年
ハッピースプリントに続く2度目のダービージョッキーの栄誉に輝いた。
「本当に強かったですね。乗りやすくて気性のいい馬で、安心して乗れた。馬が自分でハミを取ってくれてヤバいなと思ったが、相当強かった。結果を出せて良かったです」と吉原寛は笑顔でレースを振り返った。
2着には内からしぶとく伸びた
プレイザゲームが入り、
タービランスは
トロヴァオに詰め寄られたが何とかしのいで3着を確保。大ベテラン・的場文のダービー制覇は今年も実らず、
アンサンブルライフは無念の13着に終わった。