3歳限定のダート重賞、ユニコーンS(GIII・ダ1600m)に出走する各馬の1週前情報。

ストロングバローズ(牡3・美浦・堀宣行)について、橋本調教助手。
「前走(伏竜S・OP・1着)は危なげない勝ち方で、強い内容でした。レース後は放牧に出し。帰厩してからも順調に調整できています。トモが少し弱いところがありますが、ゆったりとしたローテーションで使っていますので、良い形で臨めるのではないかなと思います。最初の頃はカーッとする面を見せていましたけど、ゆったりと使われている分、精神面での成長が見られますし、競馬も上手になってきました」

グレンツェント(牡3・美浦・加藤征弘)について、加藤調教師。
「前走(青竜S・OP・1着)は前向きさもありましたし、ペースが割と遅かったので良いポジションで競馬ができました。最後は2着の馬が迫ってきましたが、交わされそうな感じはありませんでした。レース後は10日ほど放牧に出しましたが、落ち着いて戻ってきました。今回はペースが速くなりそうですが、砂を被っても問題ないですし、その方が息が入るかなと思います。状態は前走以上ですし、道中うまく溜めることができれば、終いも良い脚を使えると思います。T.ベリー騎手を予定しています」

アルーアキャロル(牡3・美浦・新開幸一)について、新開調教師。
「前走(青竜S・OP・2着)はスタートがあまり速くなかったですが、道中は少し掛かりましたし、追い出してから頭が上がった分、ハナ差届かなかったですね。レース後はノーザンファーム天栄に放牧に出て、先週土曜日に帰厩しました。前走は激しい競馬で堪えたかなと思いましたが、今回が1番良い感じで戻ってきました。以前は体が緩くて力がついていない感じもありましたが、良い感じで戻ってきたのも成長分だと思います。帰厩して今週水曜日(6/8)に追い切りましたが、動きも良かったですね。この後は今週末やって、来週水曜日に追い切れば十分でしょう」

デピュティプライム(牡3・美浦・小島茂之)について、阿部調教助手。
「ここ2戦は、じっくり運んで最後に脚を使う競馬をしていますが、このような形が合っていますね。今回は距離が延びますが、鞍上の感触から折り合いも問題ないですし、こなせるのではなかと思います。重賞で相手は強化されますが、自分の競馬に徹してどこまでやれるかでしょう」

スミレ(牝3・美浦・加藤征弘)について、加藤調教師。
「2走前(500万下・3着)は初ダートでしたが、ゲートで待たされたために出遅れました。前走(500万下・1着)は先行馬が揃っていたので控えましたが、最後はとんでもない脚を使ってくれました。道中じっくりと乗ると鋭い脚を使えそうですし、重賞でもヒケはとらないと思っています。田中勝春騎手を予定しています」

(取材・写真：佐々木祥恵)