騎手12年、調教助手7年、技術調教師1年を経て、夢だった調教師の職に就いたが、わずか5年でトレセンを去ることになった。日吉正和調教師が20日をもって勇退する。5月8日、京都競馬場で暴れた他厩舎の馬に蹴られて頭部を負傷し、一時は重体と伝えられた。意識は回復したものの、現在も療養中。今後の厩舎運営は困難と判断し、3日、JRAに届け出た。日吉厩舎として競馬に使うのは今週がラストだ。
「最後は決めたい」。番頭の山本助手が力を込める。厩舎は8月13日の札幌3Rを最後に勝っておらず、今週の6頭に有終Vを託す。日曜東京9R
テイエムシシーポスに「脚元が固まって飛越も安定した」と期待。他にも「使うごとに良くなっている」(土曜新潟1R
テイエムオドロキ)、「コース相性がいい」(日曜新潟6R
ゼンノスサノヲ)、「上がりの競馬になれば」(日曜新潟12R
ジェスロ)などがV候補。勇退に花を添えてもらいたい。(井上達也)