年内のTCK開催もあと2開催となった。今回は11月27日(日)からスタートするが、特に開催初日はイベント満載で、旧3号スタンド跡地を再整備した新イベントスペースのオープンを記念した全国ねぎサミット&肉フェス、都内の農産物や水産物を紹介する東京トゥインクルマルシェを開催。
福島県相馬野馬追の甲冑競馬の実演も行われ、目黒記念の覇者オペラシチーや中央5勝のオリオンザポラリスなどの中央卒業生たちも来場予定だ。詳しいことは
TCKホームページで紹介されている。
今開催の重賞は30日(水)に実施される勝島王冠(1800m)。セイスコーピオンとケイアイレオーネに人気が集まり、中央卒業生たちの名前がズラリと並ぶ。アンタレスSの覇者ナムラビクターもここから始動予定だ。
11月28日(月)メインレースのノースウインド賞A2B1(一)選抜特別(1200m)には、中央の1600万下で走っていたアピアが再転厩して初戦を迎える。TCK時代は重賞の優駿スプリントを制した逸材で、再び走り慣れた舞台での快速ぶりが楽しみだ。
※注:出走馬が確定し、ノースウインド賞には出走せず。
12月2日(金)9レースはJRA指定競走ひばり特別(1600m)が組まれていて、フリオーソ産駒のコスモスが参戦を予定。岡田繁幸オーナーがイギリスダービーに挑戦させたいと公言している馬で、札幌2歳Sを制したトラストからバトンを受け継ぐかのように川崎競馬場からデビューした。
大病を患い生死をさまようような状況に陥った時期もあったそうだが、命を取り留め、その後の新馬戦で圧勝したのはこの馬の生命力の強さを象徴したものでもあっただろう。ここはあくまでも通過点だが、どんな走りを見せるか興味深い。
(文:高橋華代子)