29日、大井競馬場(晴・重)で行われた第62回東京大賞典(GI・ダート2000m)は、5番人気の
アポロケンタッキー(内田博幸騎手)が直線抜け出し、GI初制覇を飾った。
レースはスタートから、
コパノリッキー、
アウォーディー、
アポロケンタッキー、
ノンコノユメとJRA所属馬が先行グループを形成し、その直後に
サウンドトゥルーが続いた。
3コーナーでは、
コパノリッキーに
アウォーディーが並びかけ、
アポロケンタッキー、
サウンドトゥルーも差を詰めて、4頭が広がる形で直線へ。直線では4頭の争いから
コパノリッキーが脱落、
アポロケンタッキーが抜け出し、2分05秒8の時計でGI初制覇。2着争いは
アウォーディーが
サウンドトゥルーの追い上げを凌いで2着を確保、3着に
サウンドトゥルーが続いた。
勝った
アポロケンタッキーは父Langfuhr、母Dixiana Delight(母の父Gone West)の血統、JRA栗東・山内研二厩舎所属の牡4歳鹿毛馬。通算成績19戦8勝(JRA18戦7勝)、勝利騎手はJRAの内田博幸。
〜レース後のコメント〜
1着
アポロケンタッキー(内田博幸騎手)
「戻ってきました、この大井に!皆さんの暖かい応援のおかげで勝つことができました。
周りも強い馬ばかりでしたが、負けてもいい、差されたら仕方がないと思って、早めに動いていって持久力を生かすことができました。キャンターが力のある走りで、ダート、特に大井が合う走りでした。私は46歳になりますが、20代に負けないつもりで乗っています。この機会を下さった関係者の皆さん、ありがとうございます」
1着
アポロケンタッキー(山内研二調教師)
「上積みはあって、どこまでと思っていましたが、勝てるとは思っていませんでした。距離の延長は魅力だと思っていました。できれば大井を知っている騎手に頼みたいと思って、内田騎手に依頼しました。いいジョッキーに乗ってもらえました。脚元の不安もありませんし、これから楽しみです。一息入れることになると思います」
2着
アウォーディー(武豊騎手)
「競馬の形は良かったのですが、スローすぎました。残念です」
3着
サウンドトゥルー(大野拓弥騎手)
「展開は遅くなりそうだったので先行していきました。スムーズに走れました。自分から動く形でも崩れずに走ってくれました。もう少し時計が出る馬場なら良かったと思いますが、力を付けています」
(取材:山本直)