3頭併せで気合を注入されたフローレスマジック(中央)
 
 「フ
ローラS・G2」(22日、東京)
 2カ月半ぶりとなる
フローレスマジックは19日、美浦Wで3頭併せを敢行した。木村師の「馬に本気を出させたい」という意図で、直線は内に
シルヴァーコード(5歳1000万下)、外に
ラスカルグレイ(4歳500万下)に挟まれる形。弾むようなフットワークを見せ、難なく最先着を決めた。
 木村師の採点は「直線で頭を上げたり、まだ馬が本気じゃない感じ。力んだ走りになっている」と厳しかったが、これも将来への期待の高さゆえだろう。全姉
ラキシスは4歳時にエリザベス女王杯を制覇。全兄
サトノケンシロウも3歳の夏から結果を出し始めたように、奥手の血筋でもある。
 ただ、同世代の牝馬では間違いなく能力上位だ。前走のデイリー杯クイーンCでは、のちの桜花賞馬
レーヌミノルに先着。前々走のアルテミスSでは
リスグラシューに肉薄した。本格化は先でも、現時点での完成度でアッサリ結果を出しても不思議はない。