「青葉賞・G2」(29日、東京)
皐月賞が大波乱となり、ますます混迷を極めるダービー戦線。虎視たんたんと頂点を狙う別路線組の注目は、アザレア賞を快勝した
アドミラブルだ。
陣営期待のディープインパクト産駒。祖母グレースアドマイヤは96年のダービー馬フサイチコンコルドの半妹で、母スカーレットの兄弟にはヴィクトリーやリンカーンがいる“音無ブランド”。血統的にダービーを獲れる下地は整っている。
新馬戦は9着に敗れたが「3角で“ブ〜”と鳴いていたそう。息ができなかったのでしょうね」と蛭田助手。その後、ノドの手術が施されたが、その効果がてきめん。鮮やかな連勝劇で
トライアルに間に合った。
今後もノドの不安は付きまとうが「(現種牡馬の)ダイワメジャーもそうだったみたいだし、このまま無事に行ってくれれば。
パワーがあって、走り方もきれい。
パワーは(担当馬の)
アンビシャスよりも上」と仕上げ人は胸を張る。3連勝&重賞初Vを飾り、勢力図を塗り替える。