ダイワキャグニーは落ち着いて走れれば2400mもこなせそう(撮影:佐々木祥恵)
日本ダービー(5月28日・GI・東京芝2400m)に出走予定の各馬の1週前追い切りが、17日(水)、18日(木)にそれぞれ行われた。追い切り後の関係者のコメント。
5月17日(水)追い切り
■ウインブライト(牡3・美浦・畠山吉宏)について、松岡正海騎手。
「前走の皐月賞(GI・8着)は、道中溜めて終いの脚を磨いてきたこの馬にとっては厳しいレースになりましたが、悲観する内容ではないと思っています。ただ最終週の馬場なのに時計が速い特殊な馬場ということもあり、疲れが残っていて硬さがありましたので、今週はフィニッシュは追わず平均に速いペースでやるのがテーマと考えていました。ただ入りが少し遅かったので、時計が遅くならないように早めに動きました。硬さは残っていますが、躍動感はありましたね。2400mは少し長い気もしますが、その週によって馬場の傾向がガラッと変わりますので、それに合わせた乗り方をしたいです」
■マイネルスフェーン(牡3・美浦・手塚貴久)について、柴田大知騎手。
「前走(青葉賞・GII・9着)は返し馬からテンションが高くて、ゲート裏でもイライラしていました。道中ゆったりと行きたかったのですが、ゲートを出て自らハミを取って走ったこともあり、何となく脚を使わされた感じでした。休み明けで前走を使ったことで、ダービーではリラックスして走れれば良いですね。
元々稽古では動く馬ではないですし、今週の動きは十分だったと思います。2400mは良いと思いますし、ダービーでは馬を落ち着かせて、ゆったりと競馬をしたいです。前走を見るとチークピーシーズが効き過ぎた感もありますので、今回は外す予定です」
5月18日(木)追い切り
■ダイワキャグニー(牡3・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「今週の追い切りに関しては、疲れ具合によって、いつ、どのコースでどのくらいやるかというのを考えていました。前走のプリンシパルS(OP・1着)後の疲れの回復は意外と早かったですし、昨日、一昨日の馬の気持ちや体の感じを見てやりました。テンションが高いように見えますけど、乗っているとそうでもないですね。
今日は角馬場でリラックスさせて、どちらかというと少し気を張った状態を抜くようななだらかな稽古をしました。前走くらいのコンディションで良いと思いますし、ダメージもなく順調です。週末は坂路主体で乗りますが、体はできていますし、中2週を考慮して週末は時計を出しません。今回は皐月賞に出ている馬など、相手関係がガラッと変わりますからね。ただ東京は3回走っていますし、落ち着いて走れれば2400mもこなせるでしょう」
(取材・写真:佐々木祥恵)