当歳馬展示終了後の引き揚げ場面(写真は2016年セレクトセール、撮影:田中哲実)
7月11日(火)に行われる世界有数のサラブレッドセール「セレクトセール2017」(北海道・ノーザンホースパーク)の2日目は、当歳馬(0歳馬)セッション。昨年の当歳馬セッションでは3億円を超える馬が2頭も誕生。今年も良血馬やGI馬の全弟、全妹など高額馬候補がズラリとラインナップされている。
ここでの注目馬は、GI・5勝を挙げているキタサンブラックの全弟にあたる上場番号383番シュガーハートの2017(牡・父ブラックタイド)。ここまでブラックタイド産駒の国内セール最高価格は6696万円(以下すべて税込)で、キタサンブラックの活躍により値段がいくらまで上がるのかに注目したい。
他には、ターフを沸かせていたのがつい先日、と思ってしまうキズナ(15頭)、エピファネイア(17頭)、ゴールドシップ(4頭)の初年度産駒も登場する。主な上場馬は以下の通り。
■上場番号319番:コンドコマンドの2017(牡・父ディープインパクト)
母コンドコマンドはスピナウェイS(米G1)など重賞3勝。引退後、日本で繁殖入りとなり、本馬が初仔。
■上場番号320番:マイジェンの2017(牡・父ゴールドシップ)
父はGIを6勝し、2017年産が初年度産駒となるゴールドシップ。母マイジェンはギャラントブルームH(米G2)優勝。半兄のサーワシントンは2015年セレクトセールで7560万円の価格で取引された。
■上場番号333番:ドナブリーニの2017(牝・父ディープインパクト)
ドナウブルー、ジェンティルドンナの全妹。ディープインパクト×ドナブリーニの血統がセレクトセールに登場するのは初。
■上場番号347番:レディスキッパーの2017(牡・父ジャスタウェイ)
半姉には今年のクイーンC(GIII)を優勝し、オークス(GI)3着のアドマイヤミヤビ。ジャスタウェイの父はハーツクライなので、アドマイヤミヤビとは3/4同血。
■上場番号349番:ケイティローレルの2017(牡・父アドマイヤマックス)
6月28日行われた帝王賞(JpnI)では逃げ先方から一転して見事な差し切り勝ちを収めたケイティブレイブの全弟。
■上場番号362番:イルーシヴウェーヴの2017(牡・父ディープインパクト)
母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニー(仏G1)など重賞4勝。1歳上の全兄は昨年のセレクトセールで3億240万円の高値で取引されており、今年も期待されている。
■上場番号367番:マンドゥラの2017(牡・父エピファネイア)
父は2013年菊花賞、2014年ジャパンCを制した新種牡馬エピファネイア。母マンドゥラはドイツで1勝、近親にはワールドエースやManduroがいる血統。
■上場番号373番:フィオドラの2017(牡・父キズナ)
父は2013年日本ダービーを制した新種牡馬キズナ。母フィオドラはドイツオークス(独G1)を制している。
■上場番号379番:コンテスティッドの2017(牡・父ディープインパクト)
母コンテスティッドはアメリカでG1を2勝。全兄のサトノルーラーは2015年セレクトセールにおいて1億1880万円で取引されている。
■上場番号394番:バラダセールの2017(牡・父ディープインパクト)
母バラダセールはアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。バラダセールはここまで3年、ハーツクライが種付けされており、ディープインパクトとの配合は本馬が初。
■上場番号445番:スカイディーバの2017(牡・父ディープインパクト)
母スカイディーバはフリゼットS(米G1)を制し、BCジュヴェナイルフィリーズ(米G1)で3着に入った仕上がり早の血統。全兄サトノシュプリーム(スカイディーバの2012)は2012年セレクトセールで2億6250万円の高値で取引された。
なお、netkeibaではJBIS(公益社団法人日本軽種馬協会)協力のもと、10日・11日の2日間(ともに午前10時〜)に渡って「セレクトセール2017」の模様を生配信する。