ユキチャンを母に持つ注目の白毛馬ハウナニがデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年08月28日 20:15

稽古通りなら初戦から楽しみ、と手塚調教師もハウナニに期待を寄せる(撮影:竹之内元)

 先週のメイクデビューは、断然人気のベルーガが“マジックマン”モレイラに導かれ圧勝。この先の重賞戦線に向け期待の高まる内容だったが、今週の新馬戦も楽しみなメンバーが揃っている。

◆ハウナニ(牝、父ロードカナロア、母ユキチャン、美浦・手塚貴久厩舎)

 クロフネ産駒の母はダートの交流重賞を3勝(関東オークス、クイーン賞、TCK女王盃)しており、白毛のアイドルホースとして活躍した。3番仔の本馬も綺麗な白毛だ。叔母のブチコ(通算4勝)やマーブルケーキ(現3勝)は斑柄模様の馬体が話題を集めた。「気性的には一生懸命に走るタイプ。短い距離のほうが良さそうだけど、1600mぐらいまでは対応できるようにしたい。稽古通りなら初戦から楽しみ」と手塚貴久調教師。1週前の追い切りに騎乗した内田博幸騎手も「どちらかと言うとパワー型。いいスピードがありそうだし、あとは気性的にカッとなりやすいところに注意していきたい。走りそうな雰囲気はある」と好感触だ。9月3日、新潟のダート1200mを内田博幸騎手で予定している。

◆アメリカンツイスト(牡、父ストロングリターン、母エアウイングス、美浦・中舘英二厩舎)

 サンデーサイレンス産駒の母は阪神牝馬特別を勝っている。異父姉のウイングレットは中山牝馬Sを勝っており、GIの秋華賞でも3着に健闘した。伯父には宝塚記念2着のサンデーブランチがいる。「うちの厩舎では1、2を争うほどの素質を感じます。背中の動きもいいし、操縦性も高いですね。気持ちの面も穏やかだし、芝の中距離前後が良さそうな感じです」と中舘英二調教師。9月3日、新潟の芝1800mを丸田恭介騎手で予定している。

◆プロトスター(牡、父ネオユニヴァース、母、マルバイユ、美浦・戸田博文厩舎)

 異父姉に桜花賞馬のマルセリーナ、異父兄に重賞3勝(スプリングS、札幌2歳S、七夕賞)のグランデッツァがいる。スクミの症状が出たために当初の予定を延期したが、ここまでの乗り込み量は豊富。ひと追い毎に気配が上向いてきた印象だ。「体質的に弱いところがあったけど、スクミも出なくなったし、だいぶ息の入りは良化しています。動きにも粗削りなところがなくなってきました。まだ幼児体形だけど、もう少し馬体が締まってくるといいですね。血統的にも期待しています」と戸田博文調教師。9月3日、新潟の芝1800mを岩田康誠騎手で予定している。

◆サトノテラス(牡、父オルフェーヴル、母サトノアマゾネス、美浦・藤沢和雄厩舎)

 現3歳の異父兄に昨年の朝日杯FSを勝ち、JRA賞の最優秀2歳牡馬に選出されたサトノアレスがいる。美浦の坂路で乗り込み、8月中旬に札幌競馬場へ移動。1週前の追い切りは本馬場に入れ、C・ルメール騎手が感触を確かめた。「530キロ前後の大型馬。スピードとパワーを兼ね備えたタイプ」とのこと。9月2日、札幌の芝1500mをC・ルメール騎手で予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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