「いかにも走る“マル外”」アイキャンフライがデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年10月10日 18:00

「いかにも走る“マル外”」と手塚貴久調教師が評価するアイキャンフライ(撮影:竹之内元)

 今週は4回東京開催の4・5日目となるが、過去にはここの新馬戦からスピルバーグ、サンカルロ、ローエングリンなど後の活躍馬が多く出ており、昨年は後にレパードSを勝利するローズプリンスダムも出走していた。

 今年も今後の重賞戦線でも活躍が期待できそうな馬が出走を予定している。

◆マウレア(牝、父ディープインパクト、母バイザキャット、美浦・手塚貴久厩舎)

 5歳上の全姉アユサンは2013年の桜花賞馬。8月中旬に入厩し、ここまで順調に乗り込まれてきた。1週前の追い切りでは年上のオープン馬に先着と好気配だ。

「もう少し力強さが出てくるといいけど、走らせてみるとアユサンに似たところはある。デビュー前の比較では姉のような緩さや体質的な弱さを感じないし、気も強いタイプ。調教でも十分に動いているし、初戦から走りそうな手応えがある」と手塚貴久調教師。10月14日、東京の芝1600mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆グラマラスライフ(牝、父ハーツクライ、母プリティカリーナ、美浦・田村康仁厩舎)

 母の産駒は3頭がデビューしており、現1600万下のアンタラジー、デビュー勝ちを飾ったアグレアーブル、若葉S2着のエクレアスパークルと全て勝ち上がっている。ゲート試験に合格してからはノーザンファーム天栄で心身の成長を促し、9月に再入厩。追い切りの動きは勿論、馬っぷりの良さも目につく。

「いい馬です。芝向きのストライドをしているし、軽い馬場で良さが出そうなタイプ。気性面が課題になる血統なので穏やかに接しているけど、今のところはコントロールが利いています。中山でデビュー勝ちしたグランドピルエットとはタイプが違うけど、この馬も能力の高さを感じるし、初戦から楽しみ」と高木調教助手。10月14日、東京の芝1600mをC・ルメール騎手で予定している。

◆ギャンブラー(牡、父ハービンジャー、母アイアムマリリン、美浦・斎藤誠厩舎)

 2015年のセレクトセールに上場され、落札額は2300万円。マンハッタンカフェ産駒の母はデビュー勝ちを含め、芝の1600m以下で3勝した。伯母にオープン入りしたアミカブルナンバー、3代母には女傑ヒシアマゾンの名がある。「跳びが大きいわりに脚の回転は速い。ハービンジャー産駒の大型馬にしては素軽い動きをするし、芝の中距離で切れる脚を使えそう」と斎藤誠調教師。10月15日、東京の芝1800mを石橋脩騎手で予定している。

◆アイキャンフライ(牡、父Overanalyze、母Ctimene、美浦・手塚貴久厩舎)

 今年のOBS・2歳マーチセールに上場され、落札額は20万ドル。当時、ダートコースの試走では1F10秒0をマークしている。Dixie Union産駒の父は米G1・アーカンソーダービー(ダート9F)など重賞を3勝。現2歳世代が初年度産駒となり、アメリカではフレッシュマンサイヤーランキングのトップに立っているようだ。

「いかにも走る“マル外”という感じだし、ダートの短距離が合いそう。自分から行こうとする前向きな性格だし、精神状態も悪くない。追い切りでも水準以上に動いているし、初戦から勝ち負けになると思う」と手塚貴久調教師。10月14日、東京のダート1400mをC・ルメール騎手で予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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