1994年の安田記念、マイルCSとマイルGI・2勝を挙げた同年の最優秀4歳以上牝馬ノースフライトが22日、余生を送っていた北海道浦河町・大北牧場で心不全のため死亡したことが明らかになった。28歳。
同馬は1990年4月12日生まれ。大北牧場の生産。父トニービン、母シヤダイフライト、母父ヒッティングアウェーという血統。上記のGI・2勝のほか重賞を4勝、通算11戦8勝・2着2回という成績。GI勝利はともに角田晃一騎手(現調教師)とのコンビによるもの。
主な産駒に2001年のプリンシパルS(OP)を制したミスキャストがいる。そのミスキャストは2012年の天皇賞・春(GI)を制したビートブラックの父となった。
大北牧場の斉藤敏雄氏は「この牧場で生まれたかけがえのない馬で、本当に天からの授かりものでした。現役時代にはファンから“フーちゃん”の愛称で親しまれ、牧場に戻ってきてからも多くのファンが毎年会いに来てくださいましたので、残念でなりません。応援してくださった方々に、この場を借りてお礼申しあげます」とコメントした。