馬場が回復する可能性もあり、当日のレース傾向には注意したい
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【根岸S(東京ダートの傾向)】
週初め月曜の雪の影響が残り、土曜のダートは不良で終日開催。水が浮くようなことはなかったが、特に午前は粘り気があって、走りにくそうな印象を受けた。土曜1Rはメンバーレベルの影響もあるのか極端に時計は遅かった。2、3Rは良馬場施行時よりは速め。ただし、いわゆる脚抜きの良い馬場=高速ダートではない。この2、3Rは勝った1番人気馬が強すぎたこともあるが、いずれも先行押し切り。ただ、午後に入ると同じ不良でも時計は徐々に出やすくなった。
根岸Sと同じダート1400mは3鞍施行。1R・3歳未勝利戦を勝ったマサノカバーガールは前述の通り、1分28秒0と遅い決着。レース前半3F35秒7に対し、後半3Fは39秒7と掛かった。6Rの古馬500万下はプッシュアゲンが中団から抜け出して1分24秒1。さらに古馬準オープンの10R・銀蹄Sはスマートダンディーが4番手から抜け出し、1分22秒6の好時計。ちなみに2着は道中12番手からイーグルフェザーが差し届いた。若干、先行馬が有利だったが、展開次第では差し馬も台頭可能。
重賞の根岸Sともなれば、コースレコード(1分21秒9)に近い時計が出る土壌は整っている。日曜は引き続き好天予報。徐々に走りやすいダートにシフトするかもしれない。当日のレース傾向には注意したい。