毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【フェブラリーS(東京ダートの傾向)】
東京ダートは開催前半の2週目までは週中の雪や雨の影響を受け、湿ったコンディションが続いていた。しかし、3週目の先週から傾向は一変。11、12日の東京ダートは今開催で初の良馬場で施行。火曜13日以降も晴天続きで、土曜17日は引き続き良馬場でも、今開催で最もパサパサで乾燥した状態だった。夏競馬のような砂煙が舞う場面も。
当然、時計はかなり掛かっている。驚いたのがフェブラリーSと同舞台で行われた土曜10R・白嶺S(1600万)で、2番手から抜け出した
クライスマイルの勝ち時計は1分38秒2と遅い。通常は古馬500万級で出る時計。白嶺Sは過去5年、開催前半(1〜2週目)で行われるケースが多かったが、同じ準オープンで1分36秒〜37秒台は出ていた。土曜8R・古馬500万下の勝ち時計は1分38秒7(勝ち馬
ピックミータッチ)とこちらも地味。このレースで後方待機馬が台頭したのは前半3F35秒4〜後半3F37秒9の「前傾ラップ」が原因。
脚質による優劣は少なく、展開次第で浮上する馬は左右される。土曜の馬場状況が続けば、フェブラリーSは
パワー優先で、レコード決着の前哨戦・根岸Sと真逆の舞台設定になる。
ノンコノユメが駆使した上がり3F34秒2の「切れ」は生かしにくい馬場。優勝推定タイムも遅めの「1分36秒台」を予想。脚質を問わず、
パワーの裏付けがある大型馬を狙うのが得策か。