有力馬集結の一戦、好走の条件は/金鯱賞展望

2018年03月06日 06:00

有力馬が集結した今年の金鯱賞を制するのは…

 かつては宝塚記念のステップレースだったが、2012年に有馬記念のステップに。そして昨年からは大阪杯のステップへと、施行時期が目まぐるしく変わってきた。しかし、どの時期に行われても、本番での好走馬を送り出す重要レースであることに変わりはない。昨年の大阪杯でも、2着のステファノスと3着のヤマカツエースが金鯱賞をステップにしていた。

1.ペースが上がりにくい

 スタート直後に上り坂があって、すぐに1コーナーに飛び込んでいくコースレイアウト。よほどのことがないかぎりペースが上がりにくい形態になっており、立ち回りの器用さと瞬発力が要求される傾向が強い。

2.人気どおりの決着とはいかない

 GI直前に行われるグレード別定戦で、GI好走実績のある強豪が毎回多数出走するレースでありながら、なかなか順当には収まらない。過去10年で馬連が3桁配当で収まったのは、京都で行われた2011年のみ。昨年は小倉大賞典を4着に敗れていたロードヴァンドールが2着に逃げ粘り、一昨年も前走で準オープンを敗れていたパドルウィールが2着に入っている。

3.ディープインパクト産駒は勝ち味に遅い

 このコースで強い種牡馬はキングカメハメハ。過去3年で勝率14.3%と、盤石の強さを見せる。勝率ベースではゼンノロブロイ、メイショウサムソンと続いて、ディープインパクトは勝率6.0%と勝ち味に遅くなる。昨年も2番人気のプロディガルサン、3番人気のステファノスが掲示板外に敗れた。


 ヤマカツエースは2016年の冬、昨年春とこのレースを2連勝。小回り芝2000m戦では、他に中山金杯と福島記念も制しており、この条件のスペシャリストと言える存在。秋のGI戦線ではこの馬には不向きな条件が続いたこともあって消化不良に終わったが、芝2000mの大レースが続く春シーズンこそがこの馬の大目標になる。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。