差し・追い込み馬が有利 ハンデも重要/新潟大賞典展望

2018年05月03日 06:00

コースを問わずいつもいい脚で追い込むハクサンルドルフに注目(撮影:下野雄規)

 春の新潟開催の目玉レース。トップクラスにはちょっと足りない馬たちの争いで、エプソムCやサマー2000シリーズに向けた出発点となる。この路線は毎度同じようなメンバーの争いになりがちだが、今年は4歳馬の登録も3頭あって、ここにも世代交代の波が押し寄せることになるか、注目される。

1.今年の新潟は時計が速い

 積雪の影響が大きい新潟競馬場では、春開催は開幕週から時計がかかるのが通例だったが、今年は様相が違う。谷川岳Sがこの条件になってから最速となる1分32秒5で決着したように、開幕週は好タイムで決着するレースが多かった。芝2000mの春日山特別は、スローに流れたため全体時計は平凡だったが、出走馬の過半数が上がり3F33秒台をマークするなど、例年のイメージとは異なるキレ味勝負が繰り広げられた。

2.斤量は57kgまで

 ボーダーラインがはっきりしているハンデ重賞で、斤量が57kgを超えた馬は過去10年で[0-1-0-11]。連対を果たしたのは2016年に1番人気だったフルーキーだけで、2013年に1番人気になったナカヤマナイトは58kgで5着、2009年1番人気のオースミグラスワンは58kgで8位入線(10着降着)と、人気になっても勝ち切れない。

3.差し・追い込み馬が本領を発揮する

 日本一の長い直線を誇る新潟の外回りコースで、他場で届かなかったジリ脚タイプの差し・追い込み馬が本領を発揮する舞台となる。昨年の勝ち馬サンデーウィザードは、前走福島民報杯で3着ながら上がり3Fはメンバー中最速だった。2015年の勝ち馬ダコール(福島民報杯2着)、2014年の勝ち馬ユールシンギング(中日新聞杯4着)も同様で、「敗れながら最速上がり」というパターンから重賞制覇を決めている。


 ハクサンルドルフはオープン再昇格後の3戦の着順は6・7・4だが、上がり3Fはいずれも33秒台をマークしており、メンバー中順位は2・2・1位だった。これまで芝2000mには1回出走したのみだが、その一戦(昨秋のムーンライトH)はトップハンデを背負っての3着で、勝ち馬とはタイム差なしだった(上がりは最速)。コーナー2つの新潟ならばこの距離にも不安はない。というよりも、むしろこれくらいあったほうが、オープンでは戦いやすいのでは、とも思える。コースを問わずにいつもいい脚で追い込んでくる馬で、この舞台での競馬ぶりが楽しみだ。

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