21日、中京競馬場で行われた東海S(GII、ダート2300m)は、藤岡佑介騎手騎乗の5番人気ハードクリスタル(牡6、栗東・作田誠二厩舎)が後方追走から徐々に進出すると、中団追走から伸びた3番人気マイネルボウノットに1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分23秒6(良)。さらに1馬身差の3着には9番人気アルファフォーレスが入った。圧倒的1番人気(単勝180円)に支持されたヴァーミリアンは最下位の13着に敗れた。
勝ったハードクリスタルは父クリスタルグリッターズ、母スイートミルド(その父ダンスホール)という血統。叔母に97年の京王杯オータムHと府中牝馬S(共にGIII)を連勝したクロカミがいる。03年1月にデビューし、2戦目で初勝利。ダートで徐々に頭角を現し、05年マリーンS(OP)で優勝。その後は05年浦和記念(交流GII)2着など、好走するも勝ち切れないレースが続き、前走の06年仁川S(OP)では6着に敗退。今回が重賞初制覇となった。通算成績32戦8勝(うち地方3戦0勝、重賞1勝)。
鞍上の藤岡佑介騎手は、アズマサンダースで制した05年京都牝馬S(GIII)以来のJRA重賞2勝目。管理する作田誠二調教師はJRA重賞初制覇となった。