荒れる牝馬重賞、あの穴馬に注目したい/マーメイドS展望

2018年06月05日 06:00

2か月ぶりの前走で4着だったヴァフラーム(写真は2017年西海賞優勝時)

 古馬牝馬路線で数少ない2000m重賞。ハンデ戦ということもあって、きわめてよく荒れる重賞としても知られる。過去10年で10番人気以下が5連対。7頭が初重賞制覇だったように、過去の実績はあまり当てにならない。

1.実績不問

 過去10年間、前走で重賞に使っていた馬は勝率3.4%・連対率8.6%。前走オープン特別が15.8%・26.3%、前走準オープンが6.4%・12.8%で、前走1000万下が13.3%・26.7%だから、前走のクラスはほとんど関係ないことがわかる。

2.前走マイルは苦戦

 前走で芝1600mを使われていた馬は過去10年で勝率0%・連対率2.9%と、非常に苦戦している。芝1800mを使われていた馬が10.5%・19.3%、芝2000m以上が10.8%・21.6%で、前走の距離が長くなるほど成績が良くなる傾向が出ている。

3.若手騎手が上位に絡んでくる

 牝馬限定のハンデ戦ということで、負担重量の軽い馬の出走が多い。減量が苦にならない若手騎手に騎乗依頼が舞い込むことが多くなり、彼らにとっては腕の見せ所になる。一昨年リラヴァティで勝利した松若風馬騎手は当時20歳だった。その他にも、2014年にはコスモバルバラで岩崎翼騎手が2着、2013年にはアグネスワルツで国分恭介騎手が2着、2012年にはクリスマスキャロルで藤懸貴志騎手が2着、2010年にはセラフィックロンプで宮崎北斗騎手が2着など、若手騎手が大穴馬券の立役者になっている。


 ヴァフラームは2か月ぶりだった前走で4着だったが、もともと叩き良化型の傾向があるし、また道中で外に膨れていたように左回りはあまり良くない。芝2000mは[2-3-1-2]の得意条件で、阪神も[1-2-0-1]。相手なりに走れるタイプでもあるし、若手の有望株富田暁騎手起用で、格上挑戦でも注目したい一頭だ。

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