今年は夏負けの兆候が出ていないブラックムーン(撮影:井内利彰、写真右)
サマーマイルの開幕戦となる中京記念(7月22日・中京芝1600m)。昨年は1番人気の支持を受けるも、3着に終わったブラックムーン(栗東・西浦勝一厩舎)。今年は安田記念16着からのローテーションで出走を予定しており、今朝11日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
この中間、初めてのCWコースでの追い切りで今回、初コンビとなる幸英明騎手が騎乗。カズフィンテックを追走する内容だったが、6F標識通過時点ではかなり遅めのラップ。そこから1Fごとに1秒以上加速していくようなラップを踏み、4コーナー手前ではかなりスピードに乗っていた。
その勢いのまま、最後の直線できっちりと前を捕まえて先着。時計は6F81.9〜5F65.4〜4F50.3〜3F36.5〜1F11.8秒とかなり速い数字で、しっかりと負荷をかけられたという印象の内容だった。
昨年のこの時期は、個人的な印象として夏負けを感じさせる兆候が出ていたが、今年はそれがない。この調子でレースを迎えることができれば、昨年のリベンジを果たすことができそうだ。
(取材・文:井内利彰)