追い切りでも王者の貫録をみせたスワーヴリチャード(写真手前、撮影:井内利彰)
安田記念3着の後、夏場は休養に充て、9月13日にノーザンF空港から栗東へ帰厩した
スワーヴリチャード(栗東・庄野靖志厩舎)。秋は天皇賞・秋(10月28日・東京芝2000m)から始動する予定となっている。
今朝4日はレースに向けた追い切りをCWコースで3頭併せ。
スワーヴカイザー、
メイショウテムズを引き連れて、先頭で6F標識を通過。かなり遅いラップだったが、1Fごとに加速していき、4コーナー地点でようやく追い切りの
スピードへと加速してきた。
最後の直線は内から2頭が前へと迫ってきたが、ここはGIホースの貫録。追い抜かれることはなく、持ったままの手応えで後ろがくるだけ前へ出ようとする動き。折り合いを欠くようなタイプなら、ここで後ろが来れば、引っ張っても抑えが利かないことがあるが、そんなところがないのは王者の貫録だろう。
時計は6F86.0〜5F69.5〜4F53.8〜3F39.1〜1F12.2秒。レースまでの間隔を考えれば、これでも十分な数字。徐々に追い切りのピッチが上がっていくだろうが、この動きを見るかぎりは順調に夏を過ごしたのだろうといった感じがする。
(取材・文:井内利彰)