【サウジアラビアRC予想】キレるだけでなく操作性も高いグランアレグリア/JRAレース展望

2018年10月06日 09:30

グランアレグリアが操作性の高さを示し、鋭く抜け出した新馬戦(撮影:下野雄規)

 東京競馬場で行われるサウジアラビアロイヤルC(2歳・GIII・芝1600m)。かつてはシンボリルドルフやエアグルーヴ、メジロドーベルらが勝ち馬に名を連ね、近年でもイスラボニータやクラリティスカイらが勝っている「いちょうS(いちょう特別)」を前身とするレース。重賞に格上げされてから今回が4回目と歴史の浅い重賞競走だが、昨年はダノンプレミアムが、一昨年はブレスジャーニーが勝利するなど将来につながるレースとして注目されている。

 本命は◎グランアレグリア。8枠14番からの発走となった6月3日のデビュー戦は中団待機策だったが、この馬にとってペースが早くないと判断したC.ルメール騎手が早めに好位をキープ。操作性の高さを示すと同時に、最後の2ハロンを11秒1〜11秒2でフィニッシュ。1分33秒6という新馬戦のコースレコードで勝ちあがった。

 前日に行われた新馬戦の勝ち時計が1分35秒9。同じく前日の古馬500万下の勝ち時計が1分33秒0だったことからも価値は高い。

 父ディープインパクトで、母タピッツフライは米国で芝8ハロンのGI競走を2勝というレベルの高い血統。さかのぼれば、ベッラレイア(フローラS、オークス2着)らと同じファミリーだ。前走後、早くからこのレースを目標にノーザンファーム天栄でのリフレッシュをはさんで十分に乗り込まれた。勝ってクラシックの権利を手中にしておきたいところだ。

 出走馬の多くがキャリア2戦目の重賞挑戦なら○ドラウプニルのキャリアを買いたい。出遅れたアスター賞は勝ち馬の決め手に屈する格好になったが、それでも3着馬には2馬身半の差をつけている。左回りはデビュー戦で経験しており、母の半兄にディープインパクトがいる血統。さらに上を目指せる1頭だ。

 ▲シャドウエンペラーは、ジャスタウェイ直仔の愛国産馬。新馬戦はクビ差の辛勝だったが、追われてからの反応の良さはジャスタウェイ産駒らしいところ。3着馬までは5馬身の差がついており、能力の高さを示した。母の半兄にデボネア(京成杯2着、弥生賞3着、皐月賞4着)がいて、近親にはマローブルー(フラワーC4着、フローラS4着)も。

 台風の接近に伴い、馬場状態が微妙だが、悪化した場合は一角崩しの期待に△アマーティ。デビュー戦で見せた33秒3の末脚も見所十分だったが、血統的には重・不良馬場もこなしてくれそうだ。

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