【万哲の馬場予報】菊花賞(京都芝)「序盤で中団以降にいる馬は早めのロングスパートが必須」

2018年10月20日 18:35

例年よりは遅く「3分4〜5秒台」の決着か

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【菊花賞(京都の芝傾向)】

 土曜の京都は午前6時前から9時頃までパラパラと雨が降り、開門直後の正面スタンド前はしっかり濡れていた。ただ1R前に雨も上がり、芝は良馬場で終日開催。日中は日差しが強かった上に風も吹き、急速に乾いた。

 同じ良発表でも、1Rよりは最終12R時点の方が乾いた状態。土曜2R、3Rで上がり時計を要したのは雨の影響もあった。Aコース使用の3週目。芝の内寄りは見た目にも傷み始め、徐々に差しが決まりつつある。

 土曜の芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「2番手、2番手、8番手、3番手、15番手、5番手」。内回り1200m使用の9R・壬生特別は4コーナー15番手にいた9番人気ニシノキントウンが馬群を縫いつつ、外から一気差し。勝ち時計1分9秒3が示すように、通常より1秒近く時計が掛かっている。

 今秋は開幕週から例年ほどの高速馬場ではなく、時計的には標準的な出方となっている。日曜の京都は終日晴予報で、予想最高気温は24度。さらに馬場は乾き、土曜より時計が出やすくなる。昨年の菊花賞は台風の影響で時計が掛かったが、15、16年は2年連続で「3分3秒台」。現在の時計の出方からすると、もう少し遅く「3分4〜5秒台」の決着か。

 昨年キセキと15年キタサンブラックを除けば、勝ち馬の最終4コーナーの位置は「5番手以内」。正攻法の前で押し切れる馬は別として、序盤で中団〜後方にいる馬は早めのロングスパートが必須になってくる。

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