大物感たっぷりの内容で連勝中のグレイシアが本命(撮影:下野雄規)
新設されて7回目、GIIIとなって5回目という歴史の浅いレースだが、ごまかしの利かない東京競馬場芝1600mで行われるだけあって過去の上位入線馬には桜花賞馬のアユサンやレッツゴードンキが名を連ねているほか、メジャーエンブレム、ラッキーライラックはここをステップに2歳女王となっている。また、ヴィクトリアマイル2着デンコウアンジュはこのレースの勝馬。将来を占う意味でも見逃せないレースだ。
キャリアの浅い馬が多く、不確定なファクターに悩まされるが、新馬、アスター賞を連勝している◎グレイシア。母クーデグレイスはブエナビスタ、レッドディザイア世代のローズS3着、秋華賞4着馬。ダイワメジャーの産駒はマーブルカテドラルがこのレースを勝っているほか、メジャーエンブレムが2着。メジャーエンブレムは翌春のNHKマイルCに勝っている。グレイシアの場合は、逃げて後続を突き放したデビュー戦と出遅れて後方を進みながらゴール前2ハロン11秒3〜11秒1の流れを差しきった2戦の内容がケタ違い。大物感たっぷりだった。
逃げるのは、ウインゼノビアかライデンシャフトが。いずれにしてもスローペースからの瞬発力争いになりそうだ。
溜めて切れそうなのは○ミディオーサ。ディープインパクト直仔でミスエルテの半妹。デビューから2戦連続して出走メンバー中最速の上がりタイムを繰り出して2着→1着。ともに大物感あふれるレース内容だった。デビューから2戦連続して左回りの芝1600mを使われていることもアドバンテージだ。
▲エールヴォアの前走には驚かされた。母フィーリングトーンの半兄にドリームパスポートがいる血統で、ステイゴールドやショウナンパンドラも同牝系。爆発力のある血統だけに長い直線は歓迎だ。
距離延長が楽しみな△アズマヘリテージ、△シェーングランツ、良血△トスアップにも注意を払いたい。