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【JBCクラシック】武豊騎手を背に単勝16.1倍と1.2倍で連覇したスマートファルコン/JBC王者列伝

2018年11月01日 19:15

2011年、JBCクラシック連覇を達成したスマートファルコン(撮影:高橋正和)

 今年は京都競馬場で行われるJBC。クラシックは本命サイドの決着というイメージも強いが、京都コースでも堅く収まるのだろうか。船橋で開催された2010年は、単勝オッズ16.1倍の4番人気馬が勝利した。「JBC王者列伝」、今回はスマートファルコンをお届けする。

■快速馬が自分のスタイルを貫き連覇を果たす

 スマートファルコンがダート路線へ戻ってきたのは皐月賞敗戦後の3歳夏、ジャパンダートダービーだった。ここではスマートファルコンと同様、ダービーからダートへ戻ってきたサクセスブロッケンがいた。結果は2着だったが、次走の古馬混合戦(小倉・KBC杯)で勝利すると、続く金沢の白山大賞典で重賞初制覇、父ゴールドアリュールにとって交流重賞初勝利となった。

 3戦3連対で臨んだ2008年のJBCは、スプリントに3番人気で参戦する。逃げる2番人気のバンブーエールを最後まで捕らえられなかったものの1馬身差の2着で、1番人気のブルーコンコルドには先着した。その後、彩の国浦和記念を7馬身差で圧勝すると、翌2009年のさきたま杯まで重賞を6連勝、各地の交流重賞でその名を轟かせる。

 念願のGI制覇は2010年のJBCクラシック(船橋1800m)だった。このときのスマートファルコンは帝王賞6着、日本テレビ盃3着という臨戦過程で4番人気。ライバルはその帝王賞と日本テレビ盃を制した地方の雄・フリオーソである。レースは迷うことなくハナを奪ったスマートファルコンが、直線もそのままの勢いで後続を突き放した。フリオーソに7馬身差をつける圧勝で重賞11勝目を初GIで飾った。この後、東京大賞典ではダート2000mの日本レコードを樹立する。

 2011年も、スマートファルコンの快進撃は留まるところを知らなかった。ダイオライト記念、帝王賞、日本テレビ盃と連勝を重ね、JBCクラシック(大井2000m)を迎える。この年は単勝オッズ1.2倍で堂々の1番人気、ライバルトランセンドだった。

 外枠からスタートしたスマートファルコンがハナに立ち、道中は3馬身追いかける形でトランセンド、さらに5馬身ほど後ろに3番人気のシビルウォーがつけ、4番手以降を大きく引き離す。スマートファルコンが終始レースをリードしたまま直線を向き、最後はトランセンドの追撃を1馬身差で振り切った。重賞通算17勝はオグリキャップ(中央12勝+地方5勝)などが持つ通算最多勝利記録に並ぶものだった。

 その後、東京大賞典を連覇して川崎記念も勝利。これで2010年のJBCクラシックからGI6連勝を含む重賞9連勝という大記録を打ち立てた。次走のドバイワールドC(10着)を最後に引退となったが、国内では勝ちっぱなしで現役を終えたのである。

 生涯成績は34戦23勝、地方では25戦19勝し、2010年と2011年のNARグランプリでダートグレード競走特別賞を2年連続で受賞するなど、地方競馬で活躍し続けた。

「ダートのサイレンススズカ」と表現されることもあったが、芝並みのスピードを武器にした軽快な逃げのスタイルは、まさに馬名そのものだった。

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