18日に京都競馬場で行われる秋のマイル王決定戦・マイルCS(3歳上・GI・芝1600m)。過去10年の馬券内延べ30頭について、血統的見地から分析してみよう。
最多となる8回の馬券絡みを果たしている種牡馬は、大方の予想通りディープインパクト。次いでフジキセキが4回、キングカメハメハ、Sahm、ネオユニヴァースが2回で続く。ちなみにSahmとは、09年11年に3着したサプレザの父である。今年の出走馬に関係しているのはディープインパクト(アルアイン・カツジ・ケイアイノーテック・ジュールポレール・ミッキーグローリー・レッドアヴァンセ)、キングカメハメハ(エアスピネル)だ。
8回の馬券絡みを誇るディープインパクト産駒だが、出走頭数自体が多く、全体では複勝率22.9%、複勝回収率58%にとどまっており、やみくもに買っても儲からない。9番人気以下だった14頭はすべて着外で、1番人気に支持された4頭も0-0-1-3と不振。ただ、昨年は7番人気のサングレーザーが3着と気を吐いており、取捨が難しい。
母の父サンデーサイレンス(今年はエアスピネル・ジャンダルム・ペルシアンナイト)は26頭出走して複勝率11.5%、複勝回収率25%。昨年は、母父サンデーによるワンツー決着となったものの、それ以前は2012年にグランプリボスが1番人気で2着したのみ。上位〜中位人気に推された馬たちもことごとく着外に敗れており、このレースとの相性は良くない。
サンデー系以外では、父ノーザンダンサー系が2011年エイシンアポロン(父Giant's Causeway)、2010年エーシンフォワード(父Forest Wildcat)、今年も出走するペルシアンナイト(父ハービンジャー)と3勝を挙げている。上位人気が予想されるモズアスコット(父Frankel)にとっては心強いデータだろう。