ダービー馬マカヒキの全弟、ウーリリが京都でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2018年11月19日 18:00

日曜の京都1800mでデビュー予定のウーリリ(撮影:井内利彰)

 今週で東京、京都の開催が終了。来週からは中山、阪神、中京の開催がスタートして、いよいよ2018年のメイクデビューが最後の開催となる。現在、栗東では2歳馬が続々とゲート試験に合格しているが、そのままデビューに向けて調整していくというよりも一旦放牧へ出してリフレッシュし、年明けデビューを考えている陣営も多い。

 この傾向から、2019年のメイクデビューが例年通りの番組数であれば、2018年1回京都3日目の芝1600mで22頭が除外になった状況が繰り返される可能性は十分にありそうだ。

【11月24日(土) 京都芝1400m】

◆ライクトゥシャイン(牡、父ゴールドアリュール、母デフィニット、栗東・宮本博厩舎)

 半姉に同厩舎で管理され、小倉2歳Sを制したデグラーティア(父フジキセキ)、同じく同厩舎で管理され、京王杯2歳Sを制したボールライトニング(父ダイワメジャー)がいる、厩舎ゆかりの血統。

 父がゴールドアリュールに替わったので、ダートをイメージするが「芝で使いたいとオーナーサイドにお願いしました」と宮本博調教師。11月14日のCWでは新馬と併せて、外を回りながら、大差で先着して、6F時計は82.4秒。ラスト1Fも12.3秒と鋭く伸びたが、手応えにはまだまだ余裕があった。姉や兄も追い切りで時計の出るタイプだったことを考えると、これだけ動けばデビュー戦から良い結果が得られる可能性は高い。鞍上は藤岡佑介騎手が予定されている。

【11月24日(土) 京都ダート1800m】

◆ベイズンストリート(牡、父Curlin、母Judith Basin、栗東・斉藤崇史厩舎)

 今年の2歳馬はすでに2勝を挙げたクロノジェネシス、ノーヴァレンダを筆頭に、順調に勝ち上がっている斉藤崇史厩舎。芝、ダート、距離問わず活躍馬が出ているのがひとつの特徴だが、本馬に関しては母系にダートで5勝を挙げたタガノインディー(父Gulch)からもダートでの活躍が期待される。

 11月15日にレースでも騎乗予定のJ.モレイラ騎手が跨って坂路で追い切ったが、4F51.0秒という時計は新馬としては抜けて速い数字だった。この動きから短い距離が良さそうに思えたが「ジョッキーは『まだ幼いところがあって集中して走っているわけではないので、距離は長くても大丈夫』と言ってくれました」と斉藤調教師。スピードがあるのは間違いないし、それをコントロールする騎手がそうコメントするなら大丈夫だろう。

【11月25日(日) 京都芝1800m】

◆ウーリリ(牡、父ディープインパクト、母ウィキウィキ、栗東・友道康夫厩舎)

 今週、最も注目を集める新馬といってもよいだろう。全兄に同厩舎で管理され、2016年日本ダービーを優勝したマカヒキがいる。どうしても気になるのが、兄との比較だが「初めて見た時から全然違う印象。こちらの方が長い距離でデビューさせたくなる体型」と友道康夫調教師。

 当初はこの開催の前半週でのデビューが予定されていたが、追い切りで思ったほど時計が出なかったこともあり、ここまでスライドする形となった。11月15日のDPでは、古馬500万下を追走して同入。時計が出る馬場なので、数字が速いことはさほど評価できない。ただ、ウッドチップと違い、スピードに乗りやすい軽い馬場だといい動きを見せることができたという点は収穫だろう。鞍上は15日の追い切りに騎乗した福永祐一騎手が予定されている。

◆ナツバ(牝、父ルーラーシップ、母アフレイタス、栗東・北出成人厩舎)

 半姉に芝1200mで4勝を挙げたエトピリカ(父キングカメハメハ)がいる。ひょっとしたら短い距離で活躍する血統なのか、本馬も時計は出ていないものの、スピードのありそうな動きを見せている。

 11月14日のCWではレースでも騎乗予定の酒井学騎手が跨って、新馬との併せ馬。1秒以上追いかけたが、ラスト1F標識手前ではきっちり相手を捕まえて先着でゴール。6Fは87.2秒と平凡な数字だが、終いは12.5秒で力強く伸びている。あとは実戦でどんな走りを見せてくれるか楽しみなところ。

(取材・文:井内利彰)

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