9日に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳・牝・GI・芝1600m)。過去10年のデータをローテーション別に分析する。
過去10年で3着以内となった30頭をローテーション別に分析してみると、アルテミスS組が最多の6頭、続いてファンタジーS組が5頭、赤松賞(500万下)と京王杯2歳S組が3頭となっている。なお、個別のレースではなく「前走新馬戦」で一括りにすると15頭が出走して3頭(08年ミクロコスモス、11年ジョワドヴィーヴル、12年レッドセシリア)が、「前走未勝利」は11頭が出走して1頭(08年ブエナビスタ)が馬券圏内に好走している。
アルテミスSは12年に新設されたものの、12年13年の2年間は7頭出走して馬券絡みはゼロ。G3に格付けされてからの近4年間で、14頭中6頭が3着以内に入っており、現在のメインストリームと考えて良いだろう。6頭のうち5頭はアルテミスSで連対を果たしていたが、15年2着のウインファビラスは5着からの巻き返しに成功している。アルテミスS4着のウインゼノビアには心強い前例だ。
ファンタジーS組のトータル成績は1-2-2-37。複勝率11.9%、複勝回収率35%止まりで、有利なローテーションとはいえない。ただ人気薄での出走が多く、1、2番人気に推された馬は1頭もいない。当日5番人気以内であれば、8頭が出走して1-1-1-5、回収率は単複ともに100%を超える。9番人気以下からの馬券絡みはゼロ。
「前走500万下」からの2-3-2-46で7頭が馬券絡み。前出の赤松賞3頭以外の内訳は、からまつ賞、白菊賞、りんどう賞、サフラン賞から各1頭ずつとなっている。
人気の一角、クロノジェネシスはアイビーSからの参戦。過去10年で同レースからのステップは1頭だけだが、16年のソウルスターリングが見事に勝利を収めている。