22日、小倉競馬場で行われた小倉サマーJ(JGIII、芝3390m)は、小坂忠士騎手騎乗の12番人気コウエイトライ(牝5、栗東・田所清広厩舎)が、好スタートから終始先頭をキープし、直線で後続を突き放すと6番人気キングジョイに10馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは3分42秒0(良)。さらに5馬身差の3着には2番人気モガリブエが入り、1番人気のマルブツトップは7着に敗れた。
勝ったコウエイトライは父オペラハウス、母ダンツビューティ(その父ホリスキー)という血統の鹿児島産馬。半姉に98年小倉3歳S(GIII)を制したコウエイロマン、叔父に93年セントライト記念(GII)の勝ち馬ラガーチャンピオンがいる。03年12月にデビューし、9戦目で初勝利。しかしその後は勝ち星を挙げられずに05年12月に障害に転向。初戦を制したものの勝ちきれないレースが続き、前走の障害4歳上OP(阪神・芝3140m)は4着。今回が重賞初挑戦だった。通算成績29戦3勝(うち地方1戦0勝、重賞1勝)。
鞍上の小坂忠士騎手はスプリングゲントで制した06年京都ジャンプS(JGIII)に続く、今年のJRA重賞2勝目(通算3勝目)。管理する田所清広調教師は、マーブルチーフで制した03年京都新聞杯(GII)以来の重賞勝利で通算4勝目となった。