23日、函館競馬場で行われたサマー2000シリーズ第2戦、函館記念(GIII・芝2000m)は、安藤勝己騎手騎乗の1番人気エリモハリアー(セン6、栗東・田所秀孝厩舎)が道中は中団からやや後方を追走、3角過ぎから徐々に進出すると、直線で馬群を割って抜け出し、2番人気エアシェイディに1馬身差をつけて優勝、同レース連覇を達成した。勝ちタイムは2分05秒1(稍重)。さらに3/4馬身差の3着には3番人気マヤノライジンが入った。
勝ったエリモハリアーは父ジェネラス、母エリモハスラー(その父ブレイヴェストローマン)という血統。伯父に88年金鯱賞(GIII)を制したパッシングパワー、従姉に97年エリザベス女王杯(GI)馬エリモシック、従兄に98年日経新春杯(GII)、97年京阪杯(GIII)を制したエリモダンディーがいる。昨年の巴賞(OP)を制し、続く函館記念で重賞初制覇を達成した。その後も05年朝日チャレンジC(GIII)2着、前々走の金鯱賞(GII)3着など中距離重賞路線で活躍。前走の巴賞はクビ差の2着に惜敗していた。通算成績41戦8勝(重賞2勝)。
鞍上の安藤勝己騎手はダイワメジャーで制したマイラーズC(GII)に続くJRA重賞制覇で今年4勝目(通算37勝)。管理する田所秀孝調教師は同馬で制した昨年の函館記念以来の重賞制覇で通算4勝目となった。
同馬は今年から創設されたサマー2000シリーズの第2戦を制したことで10ポイントを獲得。第1戦の七夕賞を制したメイショウカイドウと共に、シリーズ首位に立っている。第3戦の小倉記念(GIII・芝2000m)は、30日に小倉競馬場で行われる。