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【東京大賞典】一夜明け、オメガパフューム陣営「ハッピーになれて今までのことは忘れました」

2018年12月30日 15:00

激闘後も元気な姿を見せたオメガパフューム(写真:花岡貴子)

 東京大賞典から一夜明けた30日、優勝したオメガパフュームは栗東トレセンの馬房で元気な様子を見せていた。

 担当する安楽厩務員は淡々と昨日の勝利について振り返った。

「ゲートもこの馬にしては及第点。ゲートについていったので移動のバスの中でレースを見ていました。モニターを見ながら一人で『ミルコ!ミルコ!!』と大声で応援しましたよ」

 オメガパフュームが抜け出した瞬間、勝利を確信したという安楽厩務員。積年の想いが果たされた瞬間でもあった。

 実は安楽厩務員は以前は目野厩舎で働いており、デビュー前に1か月ほどケイティブレイブを担当しており、担当を外れたあともケイティブレイブを応援する立場にあった。他にもダートのオープン特別である仁川Sを勝ったナムラアラシ、かつては1997年のフェブラリーSで1番人気に推されながらもゴール手前でシンコウウインディに差されて2着に敗れたストーンステッパーを手掛けていた。

「これまでのいろんな想いがあって、時に複雑な気持ちだったこともあります。でも、この1勝でハッピーになれて今までのことは忘れました(笑)。GIを勝ってくれたら苦労なんてないですよ。そして、これからもまた次の1勝で得られるハッピーを目指して淡々と自分のするべき仕事をしていく。この繰り返しです」(安楽厩務員)

 当のオメガパフュームはまた来年のハッピーに備えて、英気を養うことになる。

「レース後の息の入りもいつもと変わらないです。性格はキツイほうですが、今のままでいてくれたら。まだ3歳ですし、これからも楽しみですね」

(取材・文:花岡貴子)

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