毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【根岸S(東京のダート傾向)】
土曜の東京ダートは良馬場で開催。土曜午前5時現在のダートの含水率は「ゴール前2.5%、4コーナー1.6%」(JRA発表)でパサパサに乾いている。土曜は、ダート競走は7鞍施行。
勝ち馬の最終4コーナーの位置は「5番手、3番手、4番手、3番手、8番手、1番手、2番手」。道中流れていたレースもあったが、それでも先行〜好位勢の活躍が目立った。上がりも全体時計も通常より遅かったのが傾向。
7R・4歳上500万下(ダート1400m)を勝ったモリトユウブは4コーナー8番手で、土曜では一番後ろから勝った形になるが、残り1Fで先頭に出る勢いで「早め押し切り」のイメージ。勝ち時計1分26秒5は、持ち時計(1分25秒5)より1秒遅く、スピードや決め手よりパワー勝負の様相。
土曜で最も高額条件だった9R・白嶺S(ダート1600m)は2番手追走のヴァローアが2番手抜け出し。勝ち時計1分37秒8は、持ち時計(1分36秒7)より1秒以上遅かった。下級条件だと、上がり3Fは37〜38秒台。ヴァローアは同36秒2で、ダートで軽い決め手を生かすタイプにちょっと苦しい。
日曜も好天で、乾いたダート傾向は続く。時計の掛かり方という点では、過去1年では昨年2月のフェブラリーS(勝ち馬ノンコノユメ)と似ている。もちろん、レコード決着だった昨年根岸S(重馬場)とは真逆。
人気のサンライズノヴァはパサパサに乾いた昨年のフェブラリーSでも4着に頑張っていた。コパノキッキングの近3走の上がり3Fは34秒台の切れる脚。今の乾燥した砂が合うかは正直未知数で…。