【地方競馬】ユーロビート引退、第二の馬生へ 2015年のマーキュリーCで中央勢を撃破

2019年02月27日 20:24

南関東長距離戦線で欠かせない存在だったユーロビートが引退(2017年、吉原寛人騎手との金盃優勝時、撮影:武田明彦)

 2009年3月11日にメジロ牧場で生まれたユーロビート。中央時代は美浦の高柳瑞樹厩舎に所属、ダートの長距離戦で4勝を挙げオープン入りを果たし、4歳の降級以後は準オープンで走っていた。

 2014年夏から、大井の渡邉和雄厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームへ。吉原寛人騎手を主戦に岩手のマーキュリーカップや金盃など重賞4勝を挙げ、南関東の長距離戦では欠かせない存在として長きに渡って活躍を続けた。

 今年10歳になったが、1月3日の報知オールスターカップでは3着に入り、年齢制限のある南関東において、来年11歳になっても所属でいられる権利はすでに獲得していたのだが、2月6日に実施された金盃では12着となり、結果的にはこれが引退レースとなった。

「まだやれるとは思いましたが、ここまで頑張ってきたし、無理をさせてもかわいそうなので、年齢的な部分も考えて引退することになりました。

 レースで引っ掛かっているのは見たことがないくらいで、騎手の思うままに動けて、長距離は全然苦にしませんでした。ユーロビートと会っていなかったから、勝っていないレースをいっぱい勝たせてもらって本当に頭の下がる思いです。お疲れ様でしたって、今はそれしかありません。寂しいですね……」(渡邉調教師)。

 今後はノーザンホースパークで第二の馬生を歩んでいくそうだ。

(取材・文:高橋華代子)

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